良く晴れた休日の朝、いつもよりほんの少し早く目覚めお気に入りのコーヒーを淹れる。
さて、こんなに気持ちの良い日は何をしようか。
今日という素晴らしい一日の予定を思案しながら、ゆっくりと愛用のソファーに身体を預ける。
ヴヴゥーーーーーーーーnnn……ヴヴゥーーーーーーーーーnnn……。
うん、今日も安定してうるさいね!
ヴヴゥーーン
2週間ほど悩まされた、自宅マンションの騒音問題が解決しました。
原因は自宅にあるという、まぬけな結末に。
ことの顛末をお伝えします。
始まりは2週間前
ソファーに座ると天井から重低音が響いてきました。
文字で形容するならブーンではなくヴーン。モーターが唸るような音。
最初は冷蔵庫の音かなと思ったのですが、キッチンからはではありません。
エアコンの室外機?でも暑くもなく寒くもない季節なのでエアコンは使っていません。
時折途切れるものの、ほぼ一日中鳴り響いています。
夜中でも早朝でもお構いなく、天井から聞こえてきます。
大音量というわけではなく、なんとなく聞こえるかなという程度ですが、日中はまだしも、周りが静かになる夜中などは気になって仕方がありません。
天井から聞こえるということで考えられるのは上階です。
除湿機なり乾燥機なりを使っているのだろうと思っていました。
一度鳴り始めると、本当に長時間に渡り鳴り続けるので気が狂いそうです。
たまらず管理人さんへ相談
まず管理人さんへ上階の騒音について相談しました。
すると、管理会社へ報告した後、掲示板を使用して全住民に対して注意を促してくれるということでした。
管理人さんによると、マンション等集合住宅の騒音問題というのは非常にデリケートな問題で、慎重に対応しなければならないとのこと。
というのも、たとえ天井から騒音が聞こえるからといっても、必ずしも真上の部屋が原因ではないことがあるとか。
さらに建物や設備が原因の場合もあるため、簡単に住んでいる人のせいとは決めつけることはできないそうです。
そういった理由から管理会社としては、掲示物で注意喚起という対応しかできないということです。
それ以降は住民同士で話し合ってくださいと。
あっけなく解決へ
管理会社が注意喚起の張り紙をしてくれるということでしたが、一日中鳴り続ける騒音にもう我慢の限界です。
効果があるかどうかもわからない張り紙なんて、もう待っていられません。
こうなったら上階の住民と直接交渉しかないと思いました。
上階に文句を言いに行くにあたり、もし万が一、我が家に原因があっては取り返しが付きません。
再度、騒音の原因が何なのか確認することにしました。
振動を発生するようなものを、一つ残らず点検していきます。
冷蔵庫、違う。
換気扇、違う。
エアコン、違う。
給湯器、違う。
扇風機、使っていない。
……よし、突撃だ!
すると妻が「なんかテレビのあたりがうるさいような気がする」と言います。
そんなまさかとテレビに近づいていくと、なるほど確かに音がします。
しかし、やはり一番音が聞こえるのは天井からです。そしてテレビが発する音とは到底思えません。
一応確認だけでもと、テレビラックの扉をあけると一連の騒音の犯人が姿を現しました。
録画用の外付けハードディスクです。
しかし、音は相変わらず天井から聞こえます。
試しにこの外付けハードディスクを持ち上げてみると、ピタッと音がやみます。
また置いてみると天井から音がし、持ち上げるとやみます。
完全にコイツが原因です。
振動がテレビラックによって反響しています。
その瞬間「上の階、いかなくて本当に良かった……」と思いました。
自宅に原因があるにも関わらず、あまつさえ他人のせいにし、管理人さんと管理会社を巻き込み、騒音のイライラを家族に八つ当たりし……。
本当に申し訳ございません!
穴があったら入りたい!
一人相撲とはまさにこのこと。
管理人さんに丁重にお詫びに行き、自作自演の騒音問題は解決することとなりました。
外付けハードディスクの振動対策
食器洗い用のスポンジを切って、ハードディスクの四隅に貼り付けると振動を抑えることができました。
耐震ジェルも試してみましたが、スポンジのほうがはるかに効果的でした。
根本的な解決方法として、振動を発生させるハードディスクではなく、音の静かなSSDに交換するのもいいと思います。
集合住宅でもし騒音問題が起きても
集合住宅に住んでいる限り、ついて回る騒音問題。
住民同士のデリケートな問題だけに、非常に悩ましいものです。
管理会社の担当者によると、在宅勤務の普及により集合住宅の騒音問題は激増しているそうです。
もし騒音問題が起こっても住民同士の直接交渉は、本当に最後の手段にするべきだと思いました。
まず、自宅内に原因がないか徹底的に確認し、解決しなければ管理会社に相談という流れです。
くれぐれも、感情的に怒鳴り込んだりしないように。
その人が原因ではないかもしれませんから。
今回ご迷惑をおかけした皆様、本当にごめんなさい!